ツイッターやミクシイといったSNSが普及し、今や気軽に知らない人とコミュニケーションできる。
しかし、SNSのようなサービスが提供され始めたのは比較的最近の話。実際に知り合った後のSNS友との関係はどうなっていくのだろうか?
日本の労働組合の中心であり「ワーキングプア」「新規就職者の意識調査」などの「労働」をテーマにした調査が多く行っている日本労働組合総連合会(連合)は、「人と人とのつながり(絆)に関する調査」の結果を6月11日に発表した。
この調査は、連合が2012年4月1日~4日に20歳以上の有職者1000名を対象に実施。誰との「つながりをどの程度大切だと思うか 」という質問に対して「子ども」とのつながりが大切だと回答した人が92.3%と一番多く、続いて「配偶者」(87.9%)、「両親」(82.8%)の順に家族とのつながりを大切にする傾向がみられた。
それに対して「SNS上でのつながり」を「大切だと思う」と答えた人はわずか9.9%で、近所の人(23.9%)や「サークルやグループの仲間」(27.0%)といったコミュニティ別で比べても、数字の低さが目立つ結果となった。
また、「どの程度コミュニケーションをとっているか(SNSに参加する人)」という質問を設け、20代から50代で年代別のSNS参加状況についても聞いている。結果は「頻繁にとっている」と答えた人が一番高かったのは10.0%の30代だ。SNSで連絡を「頻繁にとっている」「ある程度とっている」人を合計すると20代が全世代のなかでトップとなっている。
SNSのようなツールが、人と知り合うきっかけになるとしても、「顔を合わせる」ことが、コミュニケーションの基本にあることは、いつの時代でも変わらないようだ。
「日本労働組合総連合会」