株式会社矢野経済研究所は、国内のソーシャルメディアマーケティング支援市場の調査を実施し、その結果を公表した。
調査は、2012年1月から5月の期間に、ソーシャルメディアリスニングツールや口コミ分析ツールのベンダなどのソーシャルメディアマーケティングに関する事業者を対象に、直接面談や、電話やEメールによるヒアリングなどにより行われた。
調査結果によると、2011年度のソーシャルメディアマーケティング支援市場は、59億円(対前年度比127.5%)と推計された。SNSの利用者増加による、“口コミ”の増加影響は大きいようだ。
また、同レポートでは、市場の今後について、構築分野や分析分野に加え、運営代行分野も拡大することから、2015年度には、87億円に達すると予測している。
ちなみに、ソーシャルメディアマーケティング支援とは、ソーシャルメディアにおける分析ツールの提供、ポリシー策定や効果測定・分析、戦略立案などのコンサルティング、専用ページや専用アプリの構築支援・運営代行などのサービスのこと。
同レポートでは、口コミからユーザーの“声”を聞く「ソーシャルメディアリスニング」から、企業と消費者が直接コミュニケーションを図る「ソーシャルメディアコミュニケーション」へと、ソーシャルマーケティングのトレンドが変遷することにも言及している。
直接ユーザーとのコミュニケーションを図るためには、「顔」が見える必要があるのではないだろうか。マス・マーケティングでもない、かといってダイレクト・マーケティングでもない、消費者との対話が求められているようだ。
株式会社矢野経済研究所リリース