いまどきのシニアはこう食べる
シニア層の食事は健康への意識が高く、その分、調理や買い物などの手間が大きい。14日、矢野経済研究所が発表したシニア層の「食」に関するアンケート調査からは、こんな傾向が読み取れる。
食事は味よりバランス
調査対象となったのは、自宅に居住する60歳以上の男女1,159名(男性924名、女性235名)。調査は今年4月~5月にかけて、インターネット形式でおこなわれた。
対象となったシニア層では、約6割がなんらかの疾病などのため通院しており、気になる病気や症状はない、と答えた人は1割以下だった。
食に対する気遣いでも、「野菜や果物を食べる(67.0%)」「バランスのとれた食事(61.9%)」など、健康への配慮が優先されている。
うちで食べるがたいへんなことも
食事の形態では、家族などと一緒に自宅で食べることを好むことが示された。うちで食べる場合、昼食では4割、夕食では3割をシニア自身が作ると回答している。外食やデリバリーなどの利用は少数にとどまった。
日常の食事について、特に困っていることはない、と答えた人が大半だが、健康への意識が高いために、苦労もあるようだ。
栄養価や栄養素を考慮した献立作りや、食事の支度、買い物などがたいへん、との声も聞かれた。
◆シニアの「食」に関するアンケート調査結果 2012
http://www.yano.co.jp/press/pdf/949.pdf