最近では機種も増え、すっかり定着してきたと思われるスマートフォン。電車の中では大多数が携帯電話をいじっているが、大半がiPhone含むスマートフォンである。ガラケーは少数派でスマホ時代が来てると誰も思うだろうが、一概にそうとも言えないようだ。
スマートフォン利用者は4人に1人
実際、メーカーからしても無料のAndroid使うスマートフォンに比べて独自OSでしかも数が売れないガラケーを作ってる余裕はないようで、docomoやau、SoftBankの各キャリアもいまやスマートフォンがメインになり、2012春の新モデルにはガラケーはらくらくホンと一番安いタイプのみで、しかも2011モデルばかりである。
「スマートフォン/ケータイ利用動向調査2012」によると昨年11月のインプレスのリリースにはスマートフォン利用率が22.9%とある。ただ倍増と言っても仮に一都三県の人口は3000万人としてスマホ普及率が50%いってると考えると、1500万人が所有していることになる。日本全体のスマートフォンの実に4割は一都三県にあることになる。残りの半分が地方の所有者に分散されるわけだから、一都三県以外のスマホ率はたった15%と、日本国内で見たときには、スマートフォンはまだ携帯のうちのなんと4人に1人しかいないのである。
一方で地方では高齢者や現業職の人が多い。建設業や第一次産業従事者なら、雨や埃に強い従来のガラケーの方が使いやすいという人も多い。パソコンに触る機会が少ない人は、高度な設定が必要なスマートフォンは使いこなせないかもしれないし、触らなくてもやっていける。しかしキャリアもメーカーも、上記のようにガラケーはもう、らくらくホン+廉価版しか用意してない。ガラケーユーザーも耐用年数が近づいて電池も買い換えしなくてはならないが、選択肢が非常に少ないので次は必然的にスマートフォンになってしまう。
ブームの後には逆の動きが来るとはいうものの、ユーザーにはしばらく受難の時代がくるかもしれない。
「スマートフォン/ケータイ利用動向調査2012」