注目されているのに持っていない!?
販売伸び悩む新ゲームハード
スマホや携帯ゲームの台頭などもあってか、任天堂やソニーといった大手のゲーム会社も苦戦を強いられている。では、昨年から発売されている「PlayStation Vita」(以下、PS Vita)など、ユーザーの新ハードに対する購入意欲はどの程度のものなのだろうか?インターネットコムとgooリサーチが定期的に行っている「ゲーム機」についてのアンケート調査(3回目)によると、新ハードに対するユーザーの反応は冷ややかなようだ。
調査対象は全国10代~50代以上のインターネット ユーザー1,083人(男女比は男性52.8%、女性47.2%。年代比は10代16.3%、20代18.2%、30代21.2%、40代16.3%、50代以上28.0%)。
「ゲーム機持っている」 全体の6割
まず、各ゲーム機の所有状況を見てみると、何らかのゲーム機(据え置き/携帯型問わず)を所有しているという人は701人と全体の6割ほどだという。さらに、ゲーム機を持っているユーザーに所有しているゲーム機をすべて答えてもらったところ、上位5種類は「ニンテンドーDS(DS lite・DSi・DSi LL・3DS 含む)」(61.6%)、「PS2(プレイステーション2)」(50.5%)、「Wii」(50.1%)、「PSP」(32.4%)、「PS3」(28.1%)で、前回までの調査と比べて、大きな変化は見られなかったという。
2011年12月発売のPS Vitaは、世界販売数が120万台になるなど好調なようだが、今回2.6%となり、前回の2.4%から伸び悩んでいる。一方、同時期にNTTドコモから発売されているソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション(PS)」用ゲームが利用できる Android 2.3スマートフォン「Xperia PLAY SO-01D」に関しては今回持っている人がいなかった。
では、今後の両モデルの購入意欲はどの程度なのだろうか?各モデルを持っていない人に対して「購入しようと思いますか」と、購入済みの人を除いた人に質問したところ、以下の結果となった。
まず、PS Vitaは「購入したい」が7.8%(前回8.0%)、「購入する気はないが、興味はある」が31.7%(前回36.7%)と購入に関心を示す人は全体の4割にとどまり、購入する気はないが60.5%(前回55.3%)となった。
また、Xperia PLAY SO-01Dは「購入する気はない」と答えた人が79.8%(前回74.8%)と8割近い結果となり、両ハードいずれも購入意欲に改善は見られなかった。
今回の調査では、各ハードの販売に対する厳しい状況が明らかになった。ユーザーの購入意欲を改善するには、対応するソフトの充実。ハードに関しては新色や「初音ミク」といった人気キャラクターとのコラボといった製品を充実させる地道な努力が必要だろう。
「「PS Vita」の世界販売数が120万台」