株式会社JTBモチベーションズは、2012年7月2日、「入社3年の離職危機」に関する調査を実施し、その結果をまとめた報告書を公開した。
調査は、2011年6月1日から2011年6月3日の期間に、全国の25歳から30歳の新卒入社4年目の男女を対象に、インターネットリサーチ方式で行われ、有効回答数は、412サンプルとなった。なお、そのうち「モチベーションの高い」人と「モチベーションの低い」人の割合は、それぞれ206名ずつとしている。
調査結果によると、まず「モチベーションが高い」社員に、「その理由」を聞いたところ、全体では、「仕事を通じて成長しているという実感があるから(38%)」、「職場の人間関係がいいから(36%)」との回答が、上位となった。また、「モチベーションが高い」社員が「満足している理由」として、「社内に、尊敬できる社員がいる(76%)」、「自分に合った仕事ができている(71%)」などの回答が挙げられている。
一方、「モチベーションが低い」社員に、「その理由」を尋ねると、「給与やボーナスへの不満(47%)」との回答が、最も多い結果となった。別の設問で、「今の会社は第1志望の会社でない」と答えた人のうち、「今の会社に勤め続けたい」と答えた人は、17%となった結果と併せて、入社の経緯からモチベーションが上げられないケースが少なくないようで、仕事面での満足感が得られない分、報酬面でそういった気分を求めているという表れなのかもしれない。
『キッザニア』を例えるのは極端としても、現代は、入社以前の情報取得に困らない時代であり、それゆえに、業種によっての求職者数のばらつきは、より極端になっているようだ。シンガーソングライターと同様に、「自分でできる範囲」で考えるリクルートは、当人が秘める可能性を自らが抑えこんでしまっているのではないのだろうか。
株式会社JTBモチベーションズリリース