
大震災の影響もあり、日本経済の低迷が続くが、そんな中でも、「高額商品」の購入が行われている。株式会社クロスマーケティングは、全国の成人男女20~69歳1,000名に、「高額商品」の購入に関する調査を行った。
調査結果
この調査では、「高額商品購入者」を、「2011年」に「5万円以上の商品」を「自分のため」に購入し、かつその商品を「高額商品だと思う人」とし、購入した商品は何か、価格、購入の決め手などを明らかにしている。
まず、自分のために購入した「高額商品」は、「パソコン」、「テレビ」、「ブルーレイレコーダー・DVDレコーダー」、「家電製品(白物)」、「衣類・靴」、「時計・アクセサリ・宝飾品」が上位を占める。家電製品(白物)の中で多いのは、冷蔵庫。
「高額商品」の価格帯は、「5万~10万円未満」が54.9%で一番多く、「10万~15万円未満」が19.8%、「15万~20万円未満」が8.4%。これら全部を合わせると83.1%となる。
「高額商品」で平均購入価格が高いのは、「家・土地」(3,180万円)、「車」(2,266,700円)、「墓地」(125万円)など。「車」で一番高かったのは、1,500万円のレクサス、「着物(和服)」で一番高かったのは、120万円の「和服・帯一式」だった。
「高額商品」をどうやって知ったかという問いには、「高額商品」でも比較的安いものは、「ネット・メルマガ」と「実店舗」が同じくらい、認知経路として使われている。平均購入価格が高くなるにしたがって、「実店舗」でその商品を知った割合が増えるようだ。
「高額商品」の購入場所は、比較的安い価格で購入している場合は、「家電量販店・電気店」が多い。「衣類・靴」、「時計・アクセサリ・宝飾品」、「バッグ」は、「デパート」や「ブランド店」で買っているケースが多かった。
自分のために購入した「高額商品」の購入に踏み切った理由を聞いてみると、「価格・お手頃感」という実利的要素、「気に入った」、「欲しかった」という欲求的要素、「古くなった」、「壊れた」、「必要だった」という必需品要素の3つに大きく分かれる。
こうしてみると、「高額商品」と言えども、「今ならお得だから」と感じたり、「ずっと探していた」、「古くて使いにくい」と思うことが買うきっかけになっている。また、高額になればなるほど、ネットなどではなく、自分の目で確かめて買う傾向が明らかになった。「高額商品」の売れ行きが落ちていると言われるが、価格やお得感を生み出せば、まだまだ売れるチャンスは残されているようだ。
株式会社クロスマーケティング