海外の家系図の作り方　その1

家系図作りは、日本より海外の方が一般的な趣味として認知されています。自分の血筋を辿ることは自分の背景を知り、自分自身を知ることに繋がります。

今回は海外で紹介された家系図の作り方を2回に渡って紹介します。日本とは少し勝手が違うかもしれませんが、基本的に気を付ける部分は日本での調査にも通じるところがあるでしょうし、参考になることもあるかもしれません。



現在分っているだけの家族を、自分を中心にして書き出します。自分、兄弟、自分の両親、その祖父母という風に、徐々に上へと辿っていきます。


まず個人の誕生日と、亡くなっている場合はその日付も書き添えます。年代に加えて、その人の出身地も記載するのが理想的です。出身地は国だけの表示でも十分ですが、国内出身の場合は、州、日本なら都道府県程度まで掘り下げると良いでしょう。


一通り親族に、自分の家系図の中にまだ書かれていない人物がいないか尋ねてみましょう。特に年長者には、覚えている限り遡れる祖先も尋ねます。また、その人物の名前、出身地や誕生日も確認しておきましょう。配偶者の旧姓なども、見落としやすい盲点となりますので、きちんと思い出せるだけ確認します。

死亡した日時や場所も分れば書き加えます。宗教や民族、社会的階級なども、調べてみると良いでしょう。家族の誕生・結婚・死亡日などが書かれた書物が家にあれば、調査は進展しやすくなります。一般的に、海外では家庭用の大型聖書にこれらの情報を記載するページがあります。

聞き込みは、メモ用紙のほかに、レコーダーがあれば便利です。


調査が進むと、普段交流の無い親族や、ほとんど他人と言っても良い人物を訪ねることもあります。

家系図に含まれる情報は、極めて個人的なもので、通常であればデリケートな話題になりやすい側面もあります。まず、自分が家系図を作るために、親族について調べているということを相手に知らせましょう。

また、直に会うときも、メールなどで間接的に連絡を取るときも、自分の名前や連絡先をきちんと伝えることを忘れてはいけません。それに、後々相手から追加の情報が得られることもあるかもしれません。


これまで調べた情報を元に、出生届、死亡届、婚姻証明、宗教的な記録など、公的に残っている書類を探して、具体的な情報を入手します。今まで人伝に聞いてきた情報と照らし合わせ、書類の中にまた他の祖先へ繋がる情報がないかも探ってみましょう。


インターネット上には、有料無料を問わず、たくさんの便利なツールが存在します。オンラインデータベース、プロの相談、専用の掲示板など、利用できるものは利用して、自分の調査に活かしましょう。


オンラインサービスはとても便利ですが、家にこもってばかりでは、物事はあまり進展しません。本当に価値のある情報は、大抵実際に自分から動いて探してみたり、人と顔を合わせて初めて得られるものも多いのです。オンラインに公開されていない貴重な情報はまだまだたくさん存在します。


家族間の繋がりを辿るだけでなく、たまには視点を変えて、地理的に近所に住んでいた人たちも調べてみましょう。意外な情報を知っていたり、あるいは、そもそもその人が家族だったりということも多々あります。時代が古くなるほど、親族は近くにかたまって住んでいるものです。


出生届などの記録以外にも、軍に在籍した記録などを辿ってみることも有効です。意外な事実が見つかるかもしれません。




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