【入試不正】マスコミは過剰に報道?
京都大学など4大学の入試問題が試験時間中にインターネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された問題で、投稿に関与した仙台市の男子予備校生(19)が逮捕された事件が各方面に波紋を広げている。
試験問題を投稿された4大学のうち、最大の8問を投稿された京大は予備校生逮捕翌日には「試験の監督態勢が甘い」との抗議電話が殺到したという。また京大と同じく事件の舞台となった同志社大は「本人の更生にも期待する」として被害届を提出しない方針を固めたことが報道されている。
そんな中、livedoorネットリサーチでは、「【入試不正】マスコミは過剰に報道しすぎだと思う?」と題したアンケートを行い16546人から回答が寄せられている。
結果は、84.2%の人が「マスコミは過剰」と回答した。
では、なぜ「マスコミは過剰」なのかコメントを見てみると、
・殺人犯なんかよりはるかに更正する可能性がありそうなのに社会的に再起不能にしようとしてるようにしか見えない。
・試験でのカンニングは悪いことだが、ニュースの第一面で取り上げたり、多くの時間を割くほどの内容ではない。
・カンニングは禁止事項を破ったというだけなのだから、特定したらその人物を不合格にすれば良いだけのこと。なぜ外野が騒いでいるのか不明。
というように、カンニングは不正を働いた人を不合格にすればよいだけなのに報道で大きく取り上げられ過ぎで、本人の更正をも危うくし兼ねないとのコメントが見受けられる。
一方、「マスコミは過剰」ではないと回答した15.8%の人のコメントを見てみると、
・不正のおかげで不合格にされて人生狂わされる人間が出ていたかもしれないことを認識すべき。
・責めるのはメディアじゃなく大学の対応の不味さ。 カンニングは褒められる行為ではないけど、受験生一人のカンニングで偽計業務妨害は疑問。
・過剰に報道するのがマスゴミの仕事であり存在意義。
というように過剰に報道するのがマスコミの仕事。但し、責められるべきは大学の試験監視体制。不正のおかげで不合格にされる人が出ていたかもしれないことを考えると決して軽視はできないというコメントが見られた。
インターネットはハンドルネームさえ使えば匿名社会と勘違いされがちだが、不適切な情報発信が行われれば比較的足が付きやすいことを周知する為には、今回の事件は意義があった。同時に8問もの携帯での投稿を許し監視体制の甘さを露呈した大学を始めとして、他の試験会場でも起こり得る問題として、対策を考える良いきっかけになったのではないだろうか。
京都大学