
新生フィナンシャル株式会社の「サラリーマンお小遣い調査」2011年版によれば、毎月の小遣いの平均は、4年連続減少の36,500円となり、昨年の4万600円から4,100円も下がったという。
バブル期の半分
過去を振り返ると、最高額は、バブル期の1990年の7万6,000円だった。新生フィナンシャルは、30年以上の同調査の経験から、サラリーマンの小遣いは日経平均株価に連動すると見ている。確かに、バブル期に頂点だった株価が低迷するとともに、小遣いもここ20年で減少の一途をたどっている。
今年の36,500円は、バブル崩壊後最低の額で、調査開始時の1979年の3万600円、バブル前夜の1982年の3万4,200円に次ぐ。当時と比べて物価上昇もあることから、いかに現状が厳しいかがわかる。
減少の原因は、先行きが不透明なため、貯蓄性向が強まり、昨年以上にお金の意識がシビアになっていると見られている。今後、復興財源のための増税などが行われれば、さらに厳しい状況となるだろう。
お小遣いのやりくりは、お弁当の持参が週平均1.84回と、昨年の1.5回より増えており、少しでも昼食で節約しようという涙ぐましい努力が感じられる。また、1回あたりの飲み代も2009年は平均6,000円以上だったのに、今年は3,540円(前年比650円減)となっている。
ただでさえ肩身の狭い思いをしているお父さんたちの悲鳴が聞こえてきそうだ。
新生フィナンシャル株式会社