原因は不明・・・因果関係調査中
岐阜県内で9月2日以降、目のかゆみやじんましんなどの症状を訴える児童や生徒が相次ぎ、6日で13市町の1,843人に上ったことが先日報告されたが、学校や幼稚園が7日朝実施した聞き取り調査で同様の症状を示している児童生徒や教職員は西濃の10市町と岐阜市、羽島市の小中高校、特別支援学校、幼稚園計96校で2,174人に上り、前日より309人増え、依然拡大している。
いずれも軽症だというが、これまで、アレルギーのような症状が集団で出たケースはなく、今後も注意が必要である。
新たに小中高、特別支援計15校で有症者の報告があった。しかし、6日に4人が確認された不破郡関ケ原町はゼロに戻ったという。
症状が出た児童らの一部は医療機関で「イネ科の花粉アレルギー」や「アレルギー性結膜炎」などと診断された。
今の時期は、西濃地方や岐阜市などで県のブランド米「ハツシモ」が開花しており、花粉を出している。その上、台風12号の強風で花粉が飛散し、イネ科の花粉によるアレルギーが発症したとも考えられるが、まだ原因は特定できていない。
県は西濃圏域の約150の全医療機関に調査票を送信。症状が報告された今月2日前後からの、一般住民を含む有症者数や診断名、血液検査の有無や所見を尋ねており、回収、分析を進めるとともに、アレルギーの専門家にも助言を仰いでいる。
症状を訴えているのは、大垣、岐阜両市や養老町など13市町の幼稚園や小中学校、高校、特別支援学校の計86校の児童や生徒。県西部の自治体に集中し、このほか教職員24人も症状を訴えている。
このニュースにより、TwitterやFacebookでは、「夕方のニュースで見たときは1,000人ちょいだったのに増えすぎ」「台風でどこかの工場から薬品が漏れたのでは?」「自分も最近目が痒くなっている」など不安の声が多々あがっている。
風評被害も出始めており、一刻も早い原因解明を祈るばかりである。
日本眼科学会