スーツの着こなし方に見るオシャレ間の差
身だしなみはビジネスにおいて最も重要なマナーの一つである。そして男性ビジネスマンの服装は基本的に黒のスーツという人がほとんどだろう。
ただ、女性と違い男性のスーツは基本的な着こなし方が決まっているので、どうしても他人と差別化しにくい。そこでネクタイやスーツの色形、カウスなどの小物で差別化してオシャレを演出しようと努力している人や、オシャレを楽しんでいる人も多いのではないだろうか?
しかし、世の女性達はそんな彼らの努力に冷ややかな目線を送っているかもしれない。というのもスーツの着こなし方に見る“オシャレ感”には、男女間で多少の違いがあるようだからだ。
男性はパーツ、女性はバランスを重視
毎回さまざまなテーマで社会人の実情に迫るコラムORICON STYLE『働きビト』では、『男性のビジネススーツの着こなし』をテーマに意識調査(複数回答可)を実施。男性には“こだわっているポイント”を、女性には“オシャレだと感じるポイント”についてそれぞれ尋ねた結果、男女で“オシャレ感”に違いが見られた。
男性から順に見ていくと、1位から【ネクタイの色・柄】(38.0%)、【Yシャツの色・形】(34.9%)、【スーツ(ジャケットやパンツ)の色・形】(34.7%)という結果に。【ネクタイ】と【Yシャツ】は、ともにその日の気分でアレンジしやすく、特に【ネクタイ】は季節ごとに色柄や結び方にも気を遣うと答える人が多かった。【スーツ】は、現在主流となっている細身タイプを着こなしているという意見が多数。各パーツごとにこだわる傾向があるようだ。
一方、女性票はというと【全体のバランス】(59.3%)、【スーツ(ジャケットやパンツ)の色・形】(57.6%)、【Yシャツの色・形】(56.4)がTOP3を占める。男性陣とは異なり、バランスの取れたコーディネートを評価する結果となった。
男性にとっては、なんとも耳の痛い結果だが、評価はあくまで他人がするものである。純粋にファッションとして楽しんでいる人はともかく、独りよがりな価値観の行動で失敗するのは、ビジネスの世界でも同じだろう。一度、鏡の前に立って自分の服装を見直す必要があるかもしれない。
今まで特に関心のなかったという男性も、清潔感溢れるスタイルで「仕事のできるヤツ」という印象を周囲に印象づけてみてはいかがだろうか?
【調査概要】
調査時期:2011年8月26日(金)~8月31日(水)
調査対象:合計900名(※有職者に限る/自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20代、30代、40代の男女各150名)
調査地域:全国