株式会社IMJモバイルは、「スマートフォンユーザー動向定点観測」を実施し、その結果を公表している。
調査は、2011年8月19日から8月23日まで、インターネット調査方式で行われ、有効回答数は、15歳から49歳の「iPhone」、「AndroidOS」のスマートフォンを保有する、全国の男女1,245名となった。
なお、集計の際には、スマートフォンに対する意識、消費価値観をもとに、ユーザーを「飛びつきミーハー層」、「慎重スロースターター層」、「こだわりデジタル層」、「控えめフォロワー層」に分類し、分析が行われた。
ちなみに、「飛びつきミーハー層」は、若いユーザーが多いことが特徴で、流行に敏感で欲しいものも多く、衝動的に消費するタイプで、「慎重スロースターター層」は、女性の割合が最も多く、消費意欲はあまり高くないタイプ。また、「こだわりデジタル層」が、男性の割合が最も多く、商品情報等をよく調べ、吟味して購入するタイプで、「控えめフォロワー層」は、「飛びつきミーハー層」に次いでボリュームの大きいクラスで、消費に対して消極的なタイプとしている。
調査結果によると、「消費行動」をたずねると、「買う前に値段をよく比較する方だ(57.1%)」、「ブランド品にはそれなりの良さがあると思う(36.9%)」、「モノを定価で買うのはばかげていると思う(33.1%)」等の回答が上位となった。
次に、「スマートフォン購入の理由」をたずねると、「便利そうだと思ったから(58.9%)」、「PC機能が備わっているから(50.9%)」が全体の半数を超え、「アプリが使えるから(25.2%)」、「話題性があったから(23.3%)」といった回答は、4分の一程度となっている。
また、「スマートフォンを保有することによるライフスタイルの変化」をたずねると、「インターネットに接している時間が増えた(70.6%)」、「情報収集の方法が変わった(56.7%)」、「GPS等を利用して、お店の情報等を調べるようになった(54.7%)」が上位を占めた。
さらに、「スマートフォンでしていること」をたずねると、「写真を撮る(85.5%)」、「目的地までの地図を調べる(78.6%)」、「天気予報をチェックする(74.5%)」、「電卓を利用する(72.0%)」、「商品情報を調べる(63.5%)」、「店舗情報を調べる(61.9%)」、「動画を見る(59.7%)」、「Twitterを見る(50.6%)」と続く結果となった。
スマートフォンで新しいことを始めるというわけでなく、既存の端末で行えることを「スマートフォンではどうか?」といった利用者の心理がうかがえる今回の調査結果は、インターネットから発信される情報への質的向上を要求しているともいえよう。
株式会社IMJモバイルリリース