
昨夏は東日本大震災の影響があり、日本各地で節電意識が高まった。それではこの冬の節電意識はどうなっているだろうか。ライフメディアリサーチバンクの調査を見てみよう。
調査概要
調査対象は10代~60代の日本全国の男女1,351名。まず、昨夏に節電をした人は、「積極的に節電をした」人が28.4%、「少し意識して節電をした」人が57.2%と合わせて85.6%に上った。特に計画停電のあった東京電力管内は、89.9%という高い比率で節電が行われた。
これに対し、今冬節電をしている人は、「積極的に節電をしている」人が17.2%、「少し意識して節電をしている」人が57.1%と合わせて74.3%。いまだに高い節電意識が残っているようだ。特に電力不足が懸念される関西電力管内や九州・沖縄電力管内は、それぞれ76.3%、75.8%と平均より比率が高い。
今冬は、政府から自主的な節電のお願いが出されているが、それを知っている人は全体で72.0%だった。やはり関西電力管内と九州・沖縄電力管内での認知度は高く、それぞれ82.7%、76.9%に上った。
さらに、今冬の節電の方法について聞いてみると、「不要な照明を消す」(87.9%)、「テレビは必要なとき以外は消す」(71.4%)、「使っていない電化製品のプラグを抜く」(47.1%)といった答が多かった。人々が日常的にできる節電をずっと継続している姿が見える。
この冬は厳しい寒さが予想されている。しかし、まだ十分でない被災地の防寒対策に思いを馳せ、また地球温暖化の見地からも、引き続き節電に努めることが、我々には必要ではないだろうか。ほんの少しの積み重ねが集まれば、大きな結果を生み出す。「節電」が特別な事ではなく、当たり前の事になるよう努力したいものである。
ライフメディアリサーチバンク