ホテルズドットコムは、同社が独自に世界の主要都市にあるホテルの宿泊料金を定期的に調査するHotel Price Indexの、2009年(1月~12月)の調査結果を発表した。
調査によると、2009年のホテル宿泊料金の平均価格は2008年に比べ世界全体で14%下落し、調査がスタートした2004年当時の平均価格より値下がりしたことが判明した。各地域では、昨年1年間で世界全体の旅行者が実際に支払ったホテル宿泊料金は、ヨーロッパにおいて2008年比13%減、アメリカにおいて同14%減、アジアにおいて同16%減、中南米において同21%減となったことも判明した。
やや下げ止まり?
しかし、2009年の末に向かうにつれ、ホテル宿泊料金の平均価格の下落は鈍りはじめ、同年第1四半期(1月~3月)には前年同期比16%減、第2四半期(4月~6月)には同17%減、第3四半期(7月~9月)には同14%減だった下落率が第4四半期(10月~12月)には同7%にとどまっている。
また、2009年の一年間に日本人旅行者が支払ったホテル宿泊料金は2008年に比べ減少した。
ニューヨーク市内のホテル宿泊料金は、2008年と比較し8%下落したにもかかわらず、日本人旅行者にとって他の都市と比べ2009年で最も高額となり、一泊当たり平均21,851円を支払ったという結果となった。また、2番目に高い宿泊料金を支払った都市はパリで、一泊当たり平均19,990円、続いてローマ、ミラノ、ワシントンが日本人旅行者にとって最もホテル宿泊料金が高いトップ5都市となり、平均して(一泊当たり)それぞれ19,131円(21%減)、17,742円(24%減)、17,556円(15%減)ということが判明した。
人気観光地は大幅下落
日本人旅行者に人気のソウル(韓国)やホノルル(ハワイ)でも、2009年の宿泊料金は下落し、旅行者にとってより魅力的となった。一室一泊当たりの平均宿泊料金はソウルで2008年比34%下落し12,349円、ホノルルでは同19%下落し16,844円であった。
ホテルズドットコムのHotel Price Index(HPI)は、世界の主要都市にあるホテル宿泊料金の定期的な調査で、広告表示料金ではなく、1部屋あたりの実勢価格を追跡調査しているという。
ホテルズドットコムは、世界最大級のホテル予約サイトで、世界中に70のウェブサイトによるサービスを展開しており、アジア太平洋地区においては、各国言語向け(8ヵ国語)に現地化された13のウェブサイトを運営している。
ホテルは不動産と違い、寝かせておいても意味はない。いまを楽しまない手はないのでは。
ホテルズドットコム