安さかサービスか
沖縄振興開発金融公庫が9日発表した「県内ホテルのホスピタリティー向上への取り組み状況」に関するアンケート結果で、沖縄県内のホテルにおける2つのスタイルが明らかとなった。1つのスタイルは、旅行代理店に依存するもの。料金を低価格に押さえ、ツアー客の集客を狙う。また1つのスタイルは、旅行代理店に依存せず、インターネット代理店や自社ホームページを活用しながら、独自の集客を行っているというもの。宿泊客のフィードバックを経営に取り入れながら、リピーター客を狙う。
前者のスタイルでは、サービスそのものより、価格の設定で稼働率を上げようとする傾向にある。一方、後者のスタイルではサービスの改善を優先し、その結果で稼働率を上げようとしている。沖縄公庫の伊東祥子調査役は「ホテルが独自で強みを発揮できなければ、『安い』ことでしか顧客に選ばれなくなる」と指摘する。
しかし、これはどちらが正しいという訳でも無いだろう。ただ屋根があって寝られれば良いという宿泊客もいれば、最高の贅沢を尽くしたいという宿泊客もいる。重要なのは、どのような宿泊客を呼び込むべきか、その明確な理念を打ち立てて経営に当たる事だ。
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