2010年夏のボーナスの結果は?
不況が続く日本。さて2010年夏のボーナス結果はどうなる?第41回価格.comリサーチ『夏のボーナス』推定支給額を見てみよう。
支給額は昨年比2.1%減の52.5万円
2010年のボーナス推定金額は全体的に下がる傾向にあり、前年比2.1%減の52.5万円になった。5月19日発表の日本経団連による一部上場企業対象の調査では、昨年比1.51%の790,468円となっていて、景気がやや回復しているようにも見えるが、より広い範囲での調査ではまだそこまでの景気回復感は感じられない。
いまだに厳しい景気状況
ただ昨年の調査では、推定支給額が昨年比8.1減と大きく減っていたことをふまえると、今年はそこまで大幅な減り方ではない。しかし全体的に減少傾向にあると言える。「ボーナスが支給されない」(4.5%)と多く、いまだに厳しい景気状況が続いている。
もっとも減少はソフトウェア・情報サービス業、もっとも増加は金融業
減少幅がもっとも大きいのはソフトウェア・情報サービス業(7.3%)。逆にもっとも増加は金融業(12.7%)。製造業などもわずかですがプラスに転じ、やや明るい状況も見える。
大企業は景気底入れ感、中小企業は引き続きマイナス
2009年冬のボーナス推定支給額と比較すると、企業の規模別では従業員100人未満の中小企業でマイナスになっているが、それ以上の規模の企業ではプラス傾向にある。景気の底入れ感はまだ大企業にしかないのだという結果になった。
2010夏のボーナス推定支給額(価格.com)(株)カカクコム