抗菌成分ダームシディンの減少がニキビ量に関係
株式会社ファンケルは2010年5月5日から8日にアメリカ合衆国・アトランタにて行われた米国研究皮膚科学会において、汗に含まれる成分である
抗菌性タンパク質「ダームシディン」の減少が、アクネ菌を原因とする
炎症性ニキビ(赤ニキビ)の発生しやすさと関係があることを発表した。
この炎症性ニキビとダームシディンの関わりを明らかにするため、ニキビ患者の汗を解析した結果が図2で表わされている。
思春期に重症の炎症性ニキビを患ったことがあるニキビ患者15 名(ニキビ群)と、思春期のニキビが軽症で現在はニキビの無い非ニキビ患者14 名(非ニキビ群)から汗を採取し、ダームシディン濃度を調査した。その結果、ニキビ群のダームシディン濃度は、非ニキビ群に比べて
明らかに低いことがわかった。
これまでダームシディンは、黄色ブドウ球菌や大腸菌などについて殺菌することが知られていたが、アクネ菌の殺菌効果は初めて実証された。殺菌によるニキビ抑制効果が実証され、こまめな洗顔などによるニキビ予防が効果的であることがわかる。
しかし、洗顔のしすぎで皮膚を乾燥させるのもまた、別種のニキビやふきでものを生む原因となるので、本当にひどいニキビの場合は皮膚科で診断してもらうことをおすすめする。
株式会社ファンケル