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2024年04月26日(金)
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震災で傷ついた子供たちの心のケアを

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震災で傷ついた子供たちの心のケアを

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3月11日に発生した東日本大震災。戦後最悪の自然災害を目の当たりにし、心に大きな傷を負ってしまった子供たち。
そんな子供たちをケアするための体験プログラムを紹介したいと思う。「安心・絆・表現・チャレンジ」という順序で説明していきたい。


震災から1~2週間

避難所で生活している子どもたちの安全感・安心感の回復。

1,家族と連絡が取れないときは、情報が得られるように寄り添ってあげる。
2,食料の確保、寒さ対策など、必要なことを伝えてあげる。
3,余震の対応、自分も命を守ることができるというメッセージと方法を伝える。
4,怖い気持ちは、命を守る大切な感情であることを伝える。
5,さまざまな心と体の変化は、誰にでもおこる当然な反応であることを伝える。
6,被災体験を聞き出そうとしたり、被災体験の絵を描かせようと絶対にしない。
7,食欲がない時は、水分補給をさせたり、少しずつ栄養を身体に与えてあげる。
8,眠れない時は、身体に一度ぎゅっと力を入れて、ふわっと力を抜くと眠りやすい。ストレスマネジメントを学んで下さい。
9,避難所でできるお手伝いを子どもたちにもお願いする(こんな時、自分に何かできることがあれば、自信を取り戻せるため)。

災害から2週間~1ヶ月

ライフラインがある程度復旧したら、ボランティアとチームを組み、「子供遊び隊」など避難所巡回活動を始めてみる。

災害から1ヶ月~2ヶ月

学校での子どもの心のケア活動。

1,教師とカウンセラーが協同して子どもの心のケアにあたる。
2,「心と体のストレスアンケート」の実施(実施の手順については後日配信)。
3,災害に関する回避が強くなる(災害について話したがらないなど)。直後は良い対処だが、回避を続くとトラウマ反応を持続させてしまう恐れも。

災害から2ヶ月~半年

仲間づくり、ストレスマネジメント、3つの言い方、上手な話の聴き方など、「心のケアの授業」の開始。

災害から一年

1年目が近づくにつれ、つらい気持ちが蘇ってくる子供も。つらい気持ちに向き合うため、追悼の会を大切にする。


阪神大震災で姉を亡くしたからからのメッセージ


留意事項

※報道関係者は、被災した子どもたちに被災体験を語らせたり、絵に描かせたりしないでください。安心・信頼のないなか表現を強いることは二次被害を与えます。

※被災した子どもの利益にならない研究のためのアンケート調査は絶対に行わないでください。阪神淡路大震災のときも中国四川大震災のときも、調査公害が多発しました。

※心やストレスのアンケートを実施する時期は、ある程度ライフラインが復旧し、日常が回復してからが適切です。また、アンケートを実施するときは、さまざまな心身反応が起こるのが自然で、それぞれに対処する方法があるという「心理教育」のメッセージを送ってください。また、アンケート実施の前後に、背伸びや漸進性弛緩法や呼吸法や動作法などの「ストレスマネジメント体験」を提供してください。そして、担任が全員に5分でいいから、「個別相談」をし、かつ、ハイリスクの子どもさんには、保護者の了承をえて、スクールカウンセラーの「個別相談」が実施できるようにしてください。

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