株式会社JTBは、列車の「車窓から見える景色」について、WEBアンケートを実施し、その調査結果を公表した。
調査対象は、同社ホームページ会員で、調査期間は、2011年3月3日から3月9日。有効回答数は、8,255名となった。
調査結果によると、「列車を利用する際に、車窓から見える景色に関心がありますか?」の問いには、「関心がある(64%)」、「少し関心がある(28%)」、「あまり関心がない(2%)」、「関心がない(2%)」となった。
また、「車窓から見えるお気に入りの景色はありますか?」の問いには、「ある(44%)」、「ない(56%)」との結果となり、半数弱の人が車窓の景色にこだわりがあるようだ。
さらに、「お気に入りの景色がある」との回答者に、「お気に入りの景色を、どのように知りましたか」と尋ねると、「自分で見つけた(28%)」、「TVやCMを見て(26%)」、「雑誌、書籍を読んで(25%)」、「旅行会社のパンフレットを見て(9%)」との回答が得られた。
「車窓からの景色を楽しむためのアイデア」の問いには、実践編として、「座る位置(窓側や進行方向など)(570人)」、「駅弁やお酒と一緒に(148人)」、「ローカル線や各駅列車でのんびり(116人)」が上位となり、また、要望編では、「窓(大きく開けられるなど)(216人)」、「社内アナウンス(145人)」、「減速や一時停車(80人)」が上位となった。
少し早めに通り過ぎる列車の速度が、余計に移りゆく景色を印象深くしているのかもしれない。また、一方では、「窓」を開けたり、「ゆっくりの速度」など、廃れゆく列車が持つノスタルジックな感傷を持つ人が多いことから、単なる移動用でない列車の価値を再認識したくなるような結果となった。
株式会社JTBリリース