トリップアドバイザー株式会社は、日本人旅行者の口コミをもとに集計した「日本&海外のベストビーチ20」を発表した。
調査結果によると、日本のビーチランキングでは、宮古島の「与那覇前浜ビーチ」が、昨年に引き続き1位に選ばれた。以下、沖縄県の「はての浜」、石川県の「ニシ浜ビーチ」、石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」と続いている。県別では、沖縄県が12と断トツの一位となっている。
次に、海外のビーチランキングの1位には、オアフ島の「ラニカイビーチ」が選ばれた。以下、グアムの「イパオビーチ」、オーストラリアの「ホワイトヘブンビーチ」、「バイロンベイ」と続いている。国別では、アメリカ(ハワイ・カリフォルニア)が9でトップとなった。
ちなみに、トリップアドバイザーとは、米国マサチューセッツ州に本社を置く、2000年2月創設のオンライン旅行コミュニティのこと。
アジアでは有名なタイのパタヤビーチは、近年砂浜自体の浸食がすすみ、5年後には消滅するおそれもあるという。国内に目を転じれば、千葉県の九十九里浜周辺や信濃川河口など、各地で砂浜が浸食の度合いを深めているそうだ。海に流れ込む川からの土砂と、海流によって運ばれてきた砂などにより、砂浜は形成されてきた。つまり、何らかの要因によって、「砂」がその場所に集積されにくくなりつつあるということ。東京の台場やハワイのワイキキビーチなどの人工海岸も、供給力が弱まれば、消滅の恐れも避けられないであろう。
癒し効果があるといわれている波の音を、よりやわらかくオブラートに包んでくれるのが、砂浜ともいえよう。明らかに「人災」の影響が反映されている場所もあるが、地球のゆるやかな地殻変動によるものも考えられる。人類が住まわせてもらっていることに思いを馳せて、その希少価値を高めているビーチで憩う、ひそかな楽しみが少しでも長く続くことを祈りたいものだ。
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