ソーシャルサービスの戦国時代となるか?
インターネット上ではmixiなどの日本企業から、Facebookなどの海外勢まで、多くのソーシャルサービスがある。そんな中GoogleがSNS「
Google+」を開始した。Googleのソーシャル検索は2009年に米国で実験的にスタートし、6月から日本でも利用可能になった。
ソーシャル検索とは、検索ユーザーの人間関係情報、いわゆる
ソーシャルグラフに含まれるものを手掛かりに、適合性の高い検索結果を表示する検索エンジンのことである。ソーシャル検索を利用するには、Googleアカウントにログインする必要があるが、
ソーシャル機能を有効にすると、検索結果に、「Google Account」でログインしたユーザーのプロフィール情報などからそのユーザーの人間関係を分析、友人や知人検索したコンテンツ、Twitter で共有したコンテンツなどが表示されるようになる。 これはまだ始まったばかりのサービスであるが、すでに数千万人が利用していると言われている。ユーザはこの始まったばかりのサービスをどのように受け止めているのだろう。インターネットコムとgooリサーチでは、「ソーシャル検索」に関する調査を行った。
調査対象は、全国(一部被災地エリアを除く)10代~60代以上のインターネットユーザー1,082人。男女比は男性53.1%、女性46.9%、年齢別は10代16.2%、20代18.2%、30代21.5%、40代16.5%、50代15.5%、60代以上12.1%。
全体1,082人のうち、Google の「ソーシャル検索」機能について、「聞いた/見たことがある」と回答したユーザーは21.4%(232人)だった。この調査は「
Google+」のサービスが利用されて約2週間という短期間での結果だったので、認知度はかなり高いといえるだろう。
また、全体に対し、検索エンジンの検索結果に、知り合い(メールやチャットなどでやり取りしている人)が作成・共有したページがある場合、その名前や写真などが表示されることについて、どう思うか?という質問には37.2%(402人)が「役に立つ/面白いと思う」と回答した。
始まったばかりにも関わらず、高評価である「
Google+」。Google+ならではの特徴として、Androidとの連携もある。Google+には、すでにオフィシャルのAndroidアプリとiPhone/iPadアプリが公開されており、これを利用することで、スマートフォンからPCと同様の機能を使うことができる。
しかし、Facebookが世界的に普及している昨今、Facebookとうまく連携する以外にソーシャルサービスのメリットを検索エンジンに取り込むのは難しいのではないだろうか。今後どのように展開していくのか、注目してみたい。
インターネットコムgooリサーチ