株式会社BCNが、「BCNランキング」を公表している。
同ランキングによると、スマートフォンの周辺市場では、ケースや保護フィルムなどのアクセサリが、その主力となっており、ケースが約6割、保護フィルムが約3割となっている。スマートフォンアクセサリ市場全体での、販売数量前年同月比は、2011年3月に、639.6%、9月は、282.7%となっている。2009年9月時点との比較でみると、数量で10.8倍、金額で7.7倍に拡大している。
次に、スマートフォンや、携帯ゲーム機やタブレット端末などモバイル機器の普及に伴い、売り上げを伸ばしているのが無線LAN市場で、売上額が、前年比1割以上のペースで伸びており、2011年9月の販売台数前年同月比も、113.2%とハイペースを維持している。
また、外付けHDDの好調が目立つテレビの関連市場では、USB端子を備え、外付けHDDを接続することで番組を録画できるテレビが、全体の43.6%を占めていることから、テレビの周辺機器として外付けHDDの需要が高まっているとみられる。一方、テレビ本体は、7月の地デジ化以降、販売台数が落ち込み、2011年9月の前年同月比は、48.2%と半減した。外付けHDDも、この影響を受けているものの、前年同月比で、106.7%と前年比増を維持している。
そのほか、タブレット端末やミラーレス一眼カメラなど、新たな市場に関連する製品についても、拡大が期待されているそうだ。
アクセサリやデコメなど、ケータイで独特の成長をみる国内市場では、スマートフォンも例外ではないのだろう。機器本体の好調が、関連商品の活性化を促し、世界の潮流とは異なる道を歩む。グローバル化を標榜した市場優先経済が曲がり角を迎えた折、「ガラパゴス」スマートフォンも、悪いことばかりではないようだ。
株式会社BCNリリース