田中貴金属工業株式会社は、一般消費者が、「投資や金(ゴールド)についてどのように意識しているか」に関して調査を実施し、その結果を公表した。
調査期間は、2011年9月2日から9月4日までで、調査は、インターネットにより、全国の男女1,000名(男性:50%、女性:50%)にアンケートが行われた。
調査結果によると、「投資に対する意識」を尋ねたところ、「マネーゲームになるような投資はしたくない」が「とてもそう思う」と「まあそう思う」という回答を合わせて74.7%、「資産運用は株式以外にも分散したい(60.2%)」、「投資は長期のスタンスで行うべきだ(58.7%)」となった一方で、「よい投資先を探したい(57.6%)」、「これからは自己責任の時代なので投資も必要だ(57.2%)」、「投資についてもっと情報がほしい(52.2%)」との結果となった。
さらに、「株式、投資信託、外貨/外国債、FX、金などの金融商品の売買にどのくらい興味があるか」という質問では、「とても興味がある(19.2%)」と「やや興味がある(46.3%)」という回答を合わせて6割以上が回答した。
「金融商品を選ぶときに重視する点」を尋ねたところ、「少額でも始められる(57.7%)」、「取引手数料が安い(55.7%)」となり、次いで「万が一の時に価値がゼロにならないこと(49.1%)」、「値上がりが期待できる(47.2%)」となっている。
「今後購入してみたい金融商品」は、「預貯金(定期42.8%、普通36.1%)」、「株式(38.6%)」、「投資信託(21.9%)」、「純金積立(21.7%)」となった。
また、「今後購入してみたい金融商品」で、現在までの投資経験から伸び率が高かった項目は、「FX(1.7倍)」、「金・プラチナ投資(純金積立(2.1倍)、金地金・金貨(2.4倍)、金ETF(3.3倍)、プラチナ積立(2.6倍))」、「ETF(1.9倍)」となっている。
「投資を考える上での判断材料」は、「インターネットから(53.4%)」、「銀行から(34.6%)」、「証券会社から(27.4%)」、「新聞記事から(25.3%)」、「雑誌記事から(14.4%)」となった。
「金投資」について、よいと思う点は、「世界のどこでも通用するから(62.5%)」、「換金性がよいから(34.3%)」、「世界で公平な価格で取引されるから(31.7%)」、「長期間価値を保つことができるから(26.4%)」となる一方、不安な点については、「価格変動が大きそう(35.3%)」、「悪徳業者がいそうだから(33.2%)」、「品質が分からない(27.6%)」となっている。
普遍的な価値を有する金でさえも、当座の資金を求めて売りに出され、市場価格が暴落する恐れのある時代となってきたようだ。企業の体力ばかり強化して、ユーザーを囲い込む手法は、目先の利益ばかりにまい進する現代の経営者に共通する気質のようだ。まっとうな取り引きに徹している企業を応援するためにも、自力で情報を手に入れる努力は怠りたくはない。
田中貴金属工業株式会社