
かつては日本でiPhoneを扱っているのはソフトバンクだけだったが、昨年よりauも販売を始めたため、どっちのiPhoneを買うべきか迷っている人は多いだろう。そんな人の参考になる気になる調査結果が出た。MMD研究所によると、ウェブの通信速度はauの方が速いのだという。
同研究所は昨年12月11日から16日まで、札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡の9都市20ヵ所で、両社のiPhone4Sの通信速度を比較した。時間帯は平日の午後2時から6時までの間での3回計測による。
YouTubeで勝敗分かれる
計測は2種類行った。まずSpeedtest.net Mobile Speed Testというアプリを使って、スピード・テスト(物理的な通信速度の計測)を行った。次に、YouTubeに接続してから再生が始まるまでの時間を計った。
スピード・テストでは互角だったが、YouTube再生にかかる時間では全地点でauの方が速かった。auは平均6.8秒だったが、ソフトバンクは平均11.4秒もかかった。2倍近い差だ。auでは再生中に中断することもなかった。
通信速度はauの方が速いが、今のところソフトバンクのiPhoneにしかできない機能がある。国際SMS、ビジュアル・ボイス・メール、iMessage、それに国際ローミング中のキャリア選択ができるのは、ソフトバンクのみ。
しかし、auは2012年3月までにこのような機能も使えるようにすると話している。速度を重視する人にとっては、auのiPhoneの方が現在のところは有利のようだ。
MMD(モバイルマーケティングデータ)研究所au