株式会社富士キメラ総研は、昨年9月から12月にかけてブロードバンド接続サービス市場を調査した。その結果を報告書『2010 ブロードバンドビジネス市場調査総覧』にまとめた。
この調査では、ブロードバンドサービスを「コンテンツサービス」「EC」「コミュニケーションサービス」「広告」「情報配信サービス」「金融サービス」「その他」の6分野に分けて、固定/モバイルブロードバンド上で提供されている各サービスと、事業者向けサービスを含めた関連サービスについての分析を行い、関連事業戦略のためのマーケティングデータを提供するという。
注目されるのは、エイベックス通信放送のNTTドコモ向け「BeeTV」が配信開始1ヶ月でダウンロード1,000万件突破を達成するなど、ケータイ向けのサービスが活発化している映像配信(有料・モバイル向け)分野、「Kindle」「iPad」と新製品が相次ぐ電子書籍分野、ミクシィ、ディー・エヌ・エー、グリーに代表されるSNS(Social Networking Service)分野などだ。
固定ブロードバンドに比べても速度が劣らなくなった端末機器の高機能化は、ますます勢いを強めている。その流れに呼応するように、PC利用からモバイル利用へのシフトあるいはPCとモバイルの連動による多様な年齢層への新たなサービスやビジネスモデルの模索は、市場を拡大してゆくことになる。
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http://www.fcr.co.jp/(編集部 上田真之)