県内の飲食店280店で食べ残し削減の取り組みを実施
千葉県では、昨年12月1日~今年1月29日までの約2ヶ月間、県内にある飲食店280店の協力を得て、小盛りメニューや食べ残しの持ち帰り促すなど、食べ残し削減につながる取り組みを実施した。
その後、実施店舗に対しアンケートを行い、集計結果を発表。その結果から、この取り組みの効果や問題点が分かってきた。
63.3%の店舗が、食品廃棄物が削減できたと回答
アンケートは、280店舗中267店舗が回答。この取り組みで63.3%の店舗が、食品廃棄物が削減できたと回答している。
特に効果があったとされたのは、1食あたりの食品廃棄物の発生量の削減で全体の4.1%。期間中、小盛りメニューやハーフサイズを用意した効果だと推測される。90.3%の店舗がこの取り組みを実施する前と比較して、小盛りの利用者の数が増えたと答えている。
21.1%の店舗で持ち帰り希望者が増えた
食べ残しの持ち帰りに関しては、寿司店などは持ち帰りやすいが、持ち帰りにくい料理もあることや、あくまで自己責任で持ち帰ってもらうなど、いくつか課題があるようだ。
食べ残しを持ち帰ってもらう場合、品質の悪化など店舗が注意事項の説明をする必要があるが、「早く食べて欲しい」といった注意事項を説明した店舗が84.2%に上るが、「自己責任で持ち帰ってほしい」と責任の所在をきちんと説明できた店舗は26.3%で、きちんと説明するのが難しい現状があるようだ。
ただ、この取り組みで持ち帰り希望者が増えたと答えた店舗が21.1%で、少なからず効果はあるようだ。

千葉県ホームページ
「ちば食べきりエコスタイル」
モデル事業に関するアンケート結果
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/e_ichihai/shigen/tabekiri/result/model.pdf