手放しで喜ぶことができないという意見多数
株式会社さんぽうは2010年5月13日、公立高等学校無償化に関する、高等学校の指導現場における意見・懸念がどのようなものであるかのアンケート調査結果を発表した。
「無償化を歓迎するか」という問いに対しては
半数以上が「
歓迎する」というこたえが出ているが、一方で「
授業料無償化よりも教育関連の施策を優先して行われるほうが重要か」という問いに対しては
半数以上が「
他の施策を優先すべき」としている。無償化は喜ばしいが、他にも有効な施策があるのではないかという考えがあらわれた結果だといえる。
高校より大学?財源はどこに?
また、「公立高等学校授業料無償化」よりも4年制大学など「
上級学校における教育費負担軽減」が重要であるという意見が
全体の約4割を占めていることもわかった。
自由記入項目では「
上級教育機関への経済的支援を増やすべき」、「
国公立大学の授業料も減らすべき」などの声があがっている。高校教員の多くが「上級学校における教育費負担軽減」を重要視していることが伺える。
絶対的不景気にある日本の財政では、財源も明らかにされず、せっかくの無償化も三日坊主になりかねないかという声もある。国政が不安定な今、高校側も家庭も一喜一憂している暇はないようである。
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