
JTBモチベーションズでは、インターネットリサーチにより、社長や会社に感じる「気持ちの上での距離」に関する調査を実施し、データの分析結果を発表した。
調査対象となったのは、従業員数500名以上の企業に所属する、全国の会社員515名。
この調査で多数の質問を行った結果、様々なことが分かった。
たとえば社員が社長に感じる気持ちの上での距離をあらわすと「4億キロ離れた星にいる」という回答が20%あった。4億キロ離れた星は、火星ということができる。社員にとっては、社長は火星人と同等の存在であるようだ。
また、会社と社員の気持ちの距離を「遠い」と答えた人が48%にものぼった。およそ半数の人が、会社とは距離感があると感じているのだ。大企業ならば確かに会社と社員の距離は近いとは言いがたいが、それに対して不安を感じることも会社員にはあるのだろう。
また、会社との距離でも「4億キロ違う星にいる」と回答した人がいた。その回答者のうち、約7%の人が「5%会社の業績が悪化している」と答え、33%の人が「10%以上悪化している」と回答。「違う星にいる」と答えた人のうちの4割の会社の業績が悪化していることがわかった。
では、会社との気持ちの距離を縮めるのにはどうしたらいいのか。その設問に対しては「会社の理念や戦略を認識し、共感できる」という回答を最も多くの人が選んだ。
社長にはめったに会えず、会社の方針も大規模すぎて見えない、重要なことは全て幹部が決定して、社員は与えられた仕事をこなすだけ…。なるほど、それでは会社と気持ちの距離が遠いと感じるのも道理である。
社員が望む「会社の理念や戦略を認識し、共感できる」会社にしていき、会社や社長と社員の気持ちの距離を縮めるためには、社内でのコミュニケーションや社長からの発信を社員が受け取ることが必要となりそうだ。
大規模な会社ではなかなか意思の疎通は難しいと思うが、それでもできないことはないはずだ。社員が一丸となり、会社との距離を近く感じ、社長がちゃんと地球人である会社にすべく、これから企業は努力を重ねていかないといけないと思う。
株式会社JTBモチベーションズリリース