NTTレゾナント株式会社は、国内の株式公開・非公開企業189社(有効回答者数)の人事・人材育成部門の管理職以上を対象に『企業における人材育成の実態調査』を実施した。
調査方法は、郵送アンケートによる直接返信方式で、調査期間は、2010年5月19日~2010年6月18日、有効回答数は、189社となっている。
調査結果によると、「経営層が認識している内部的な課題」の問いには、「人材育成(78.8%)」、「収益性向上(70.4%)」、「顧客満足度の向上(67.7%)」などの回答が上位を占めた。昨年度の調査結果では、2位であった「人材育成」がトップとなり、企業活動を継続していくうえでの「ひと」の育成が見直されつつあるように見受けられる。
「人材育成」が重視されることは悪くはない傾向であるが、「重要性が高まる人材層」の問いには、「専門職」、「製造・技術」、「営業・企画」のいずれも「中堅層」が高ポイントとなっており、企業内における「人材の空洞化」が改めて確認される結果となった。
先頃、スペインの優勝で幕を閉じたサッカーワールドカップでは、国ごとのサッカーが披露される。そのスタイルは明文化されているものではなく、国の風土に育った人々の間で受け継がれてきたもので、具体的な戦術はエッセンスとしてその基盤に添えられる程度のことであろう。「時代を担う」人材は、借りてくるのではなく、育てるものだ。
NTTレゾナント株式会社リリース