フォートラベル株式会社(以下、フォートラベル)は、運営する旅行総合情報サイト『旅行のクチコミサイト フォートラベル』にて、会員を対象に『2010年夏の旅行動向調査』を実施した。
調査結果によると、「夏休みに旅行や帰省を実施」した人は全体の73.7%で、昨年調査と比較すると2.0ポイント減少した。特に「海外旅行(32.5%)」は昨年と比較して2.9ポイント減少している。
また、当初計画していた過ごし方と実際が異なった人は全体の11.5%だった。
「国内旅行」、「日帰り旅行」は昨年から増加しているが、計画していた人の中には「猛暑の影響で出かけるのをやめた」などの意見もあり、この夏の「酷暑」が旅行計画自体に影響を与えたことがうかがえる結果となった。
海外旅行の旅行日数の平均は7.5日。一人当たりの旅行費用の平均は20.1万円で昨年と比較すると1.2万円安くなっている。行き先は、「アジア(46.6%)」、「ヨーロッパ(24.7%)」、「北米(ハワイ含む)(11.0%)」の順となった。
「アジア」は昨年から2.9ポイント増加し、都市別では韓国・中国の人気が高い。一方、ヨーロッパは昨年から8.6ポイント減少となっているが、同行者を見ると、「家族」、「知人・友人」が増えていることから、ファミリーや友人で行きやすい「近場」の人気が高まったとみられる。
国内旅行の旅行日数の平均は4.1日。一人当たりの旅行費用の平均は6.2万円。昨年と比較すると旅行日数が0.4日短く、旅行費用は0.2万円安くなっている。
1都3県に在住している人の旅行先を見ると、「北海道」、「長野県」、「静岡県」の順に人気が高く避暑地として有名なところが多く、また、昨年トップだった「沖縄県」はランク外となり、「酷暑」の影響が旅行先の選定にも影響を与えた結果となった。
暑いのが当たり前とはいえ、今年の夏は暑すぎた。北極周辺に存在するオゾンホール数の増大の影響が考えられる偏西風の蛇行により、太平洋高気圧の勢力が弱まらなかったという一面もあるようだが、夏の暑さや冬の寒さを楽しむにも限度があるようだ。今年の暑さが異常で来年は平年並みに戻るとも限らないわけで、少し参考にしておきたい情報ともいえる。
フォートラベル株式会社リリース