売れ行き好調なビールテイスト飲料
ビールテイスト飲料が販売休止というニュースを聞いたことがある人も多いはず。このニュースはサントリーのビールテイスト飲料オールフリーが猛暑などを受け、売れ行きが好調で、想定の倍の受注が入り、生産が追いつかなかったためとのことだが、その後、生産体制を強化した上で、既に販売再開している。
「ビールテイスト飲料」に関する調査結果
株式会社ドゥ・ハウスは、2010年8月に「ビールテイスト飲料」に関するアンケート調査を実施。ユーザーの特長や利用シーンを明らかにし、「ビールテイスト飲料」の定着度を調査した。
その結果、男性で最もビールテイスト飲料を飲んでいる層は20代であり、月1回以上の合計が23%で、年代が上がるごとに月1回以上の割合は下がっているという。一方女性で最もビールテイスト飲料を飲んでいる層は50代・60代で月1回以上が12.3%。男性とは逆に年齢が下がると飲用が減っている。
男性は若年層への浸透が進み、逆に年齢が高い層が顧客として取り込めていない、ということがわかる。
では、今後どのようなシーンでビールテイスト飲料を飲みたいかという問いの答えとして多く見られたのは、「車を運転するとき」や「翌日にアルコールを残しておきたくないとき」で、本来はビールを飲みたいが何らかの理由で飲めないときである。
似たようなシーンで「家事で一息つきたいが昼間にお酒をのむのは後ろめたいとき。(50代女性)」や、「仕事途中の食事の時。(50代男性)」というように、「家事の途中」や「仕事の途中」という、今まではビールを飲みにくかったシーンでも利用されている。
その他、「風呂上り」や「スポーツの後」、「疲れている時のリフレッシュ」というように喉ごしの爽快感を味わっているシーンや、「ジュースとお酒の中間としての飲み物として気軽に飲むから。(20代男性)」というように、ビールと炭酸飲料の両方のシーンも見られた。
以上のことから、ビールテイスト飲料については商品展開については「途中」や「雰囲気」がキーワードになっているといえる。
健康志向、たばこの値上げ、飲酒運転への規制強化などを考えても、それらの捌け口や代替品として定着していくことは想像に難くない。
次はどのような切り口のビールテイスト飲料が登場するのか、今後の展開に期待したい。
「ビールテイスト飲料」に関する調査結果発表。ユーザーの特長や利用シーンを明らかにし、「ビールテイスト飲料」の定着度を調査。株式会社ドゥ・ハウス