MasterCard Worldwide(以下、MasterCard)は、海外旅行に関するインタビュー調査を実施し、その調査結果を発表した。
同調査は、MasterCard がアジア/太平洋、中東、アフリカ地域で、2010年9月13日から11月11日にかけて、主要24市場において、インターネット、対面、電話およびコンピュータを用いた電話インタビューによって行われ、消費者10,502人を対象に実施されたというもの。
調査結果によると、アジア/太平洋地域で旅行を考えている回答者の88%が、「近隣諸国に旅行したい」と回答した。中東では、旅行を計画している回答者の56%が、「同じ地域内の国に旅行したい」と回答している。一方で、アフリカ地域の回答者の多くは、ヨーロッパ地域(68%)と北米(49%)を渡航先に選んでいる。
また、調査対象の24市場のうち、旅行意欲が最も高かったのは、「香港(58%)」で、続いて「UAE(47%)」、「クウェート(46%)」という結果となった。
日本の回答者に限定すると、上位5位のうち4か所をアジア/太平洋地域の渡航先が占めており、「米国(31%)」、「韓国(31%)」に続き、「オーストラリア(19%)」、「タイ(15%)」、「台湾(11%)」が人気となっている。
これらの渡航先は、ヨーロッパ地域の渡航先の中で最も人気だった「フランス(9%)」を上回る人気で、男女別にみると、共に1位が「米国(31%)」、「韓国(31%)」だったのに対し、男性の3位は、「オーストラリア(24%)」で、女性の3位は、「タイ(18%)」という結果になった。
また、「今後半年以内に海外旅行を計画している」と答えた回答者は、「香港(58%)」が最も多く、続いて「シンガポール(45%)」、「台湾(35%)」だった。渡航先の上位5位は、「日本(26%)」、「中国(21%)」、「オーストラリア(19%)」、「香港(18%)」、「米国(16%)」となった。
デフレ状態といえる国内の景気では、海外旅行も近場となっているようだ。逆に、渡航先としての「日本」は、依然として人気となっており、地域の中でその特長を認めてもらっていることの証明かもしれない。求心力が残っている今だからこそ、アジアの協力を仰ぐ必要があるように思えるのだが。
MasterCard Worldwideリリース