堂々トップはアバター
27日、日本映画製作者連盟(映連)が2010年の全国映画概況を発表した。やはり映画館の魅力を存分に引き出す事の出来た新技術、3D作品が強いようだ。
概況によると、邦画と洋画を合わせた興行収入の総額は前年比7・1%増の約2207億円。映画離れが取りざたされている中で、意外にも過去最高を更新した形となる。興行収入トップはジェームズ・キャメロン監督『アバター』の156億円。続いてティム・バートン監督『アリス・イン・ワンダーランド』が118億円)、ディズニー映画『トイ・ストーリー3』が108億円。いずれも3D作品である。スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』は92億5000万円。
また、入場者数は3・0%増の1743万人と、こちらも増加の数字を記録している。ただし一部事情通は「2011年度も3D技術を駆使した名作が続々と製作される予定だが、おそらく観客の興味は長続きしないだろう。3Dが強いのはせいぜい来年度まで。全感覚を刺激するような更なる新技術が開発されない限り、映画は静かに痩せ衰えていくだろう」と分析している。