はじめに
インターネットショッピングをしたことがある人でも、携帯を使ってショッピングしたことがある人となると意見がわかれるところではないだろうか。携帯の小さい画面とキーでは文字を入力したり、ページをめくるにも時間が掛かるものだ。
買うものが決まっていて、個人情報なども予めパソコンから登録済みといったショッピングをするための環境設定が整っていれば、外出中の空き時間が使えるので便利ということなのだろうか。
インターネットショッピングに関する調査
モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役:三清 慎一郎 以下ネットエイジア)では、「インターネットショッピングに関する調査」をモバイルリサーチにより実施し、全国の20歳~39歳の男女、852名の携帯電話ユーザーから回答を得たそうだ。
携帯電話からのネットショッピング経験 女性は65.0%
調査によると、「パソコンや携帯電話からインターネットショッピング(以下、ネットショッピング)をしたことがあるか」を単一回答形式の質問の答えとして、「パソコン、携帯電話の両方から行ったことがある」が43.7%、「パソコンからのみ行ったことがある」が28.9%、「携帯電話からのみ行ったことがある」が 13.8%で、それぞれをまとめるとた「パソコンから経験あり(計)」は72.6%、「携帯電話から経験あり(計)」は57.5%という結果になったそうだ。
性別で比較をすると、「パソコンから経験あり」は男女間にそれほど差が見られなかったが、「携帯電話から経験あり」では大きな差が見られ、男性では「パソコンから経験あり」が74.5%、「携帯電話から経験あり」が49.9%で両者に24.6ポイントの開きが見られたのに対し、女性では「パソコンから経験あり(計)」が70.6%、「携帯電話から経験あり」が65.0%で両者には5.6ポイントの差しか見られなかったことから、ネットショッピングに使う端末は、女性はパソコンと携帯電話を同じくらい使いこなしている、ということがうかがえる結果となったという。
パソコンでネットショッピングするが、携帯ではしないのはなぜだろうか。「パソコンや携帯電話からネットショッピングをしたことがあるか」という設問で「パソコンからのみ行ったことがある」もしくは「どちらもない」と答えた 362名(携帯電話からのネットショッピング経験はない)に「携帯電話からのネットショッピングを利用しない理由としてあてはまるもの」を複数回答形式で聞いてみたそうだ。
最も多かったのは「携帯電話では画面が見にくいので」が52.5%で、半数以上の回答者が利用しない理由として挙げた。以下「商品の検索がしにくい」が44.5%、「パソコンからで十分だから」が37.0%、「操作が面倒」が31.8%と続く。男女間で大きな差が見られたのは「操作が面倒」で男性が37.3%であったのに対し、女性はそれよりも13.3ポイント低い24.0%であったという。
おわりに
パソコンと携帯電話の操作性の違いにより使い分ける男性、携帯を駆使する女性という違いは、男性に先駆け、その携帯をスマートフォンに置き換える女性の行動にも現れているようだ。ネットショップ側も、キャンペーンや商品の選定の際など、こうした男女の違いを考慮にいれておく必要があるのではないだろうか。
ネットエイジア株式会社