ネットエイジア株式会社は、「携帯小説に関する調査」を実施し、その集計結果を発表した。
調査方法は、モバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で、調査期間は、2011年2月10日~2011年2月14日。調査対象は、全国の15~39歳の男女1,083名となっている。
調査結果によると、「ケータイで携帯小説を読んだことがあるか」という問いには、「読んでいる(12.1%)」で、「以前は読んでいたが、今は読んでいない(25.6%)」と合わせた「読んだ経験あり(計)」は、37.7%となった。
また、「(ケータイで携帯小説を)読んでいる」と答えた131人に「最も利用しているサイト」を自由記述回答形式で聞いたところ、最も多かったのは「モバゲータウン(24.4%)」であった。以下、「魔法のiらんど(19.8%)」、「フォレストノベル(6.9%)」、「E☆エブリスタ(5.3%)」と続いている。
さらに、「ケータイで携帯小説を読む理由」を複数回答形式で聞いたところ、最も多かったのは、「ケータイでどこにいても読める(70.2%)」であった。以下、「小説のテーマ、内容が面白い・興味を惹かれる(64.9%)」、「暇つぶしにちょうどいいので(64.1%)」、「文章が読みやすい(32.1%)」との結果となっている。
最初の質問で、「(ケータイで携帯小説を)以前は読んでいたが、今は読んでいない」と答えた人に、「読まなくなった理由」を複数回答形式で聞いてみたところ、最も多かった理由は、「飽きたから(34.7%)」となり、続いて、「モバゲーやグリーなど、SNSやゲームで遊ぶ時間が増えたから(33.6%)」、「携帯電話をイジる時間自体が減ったから(32.5%)」、「勉強や部活動などが忙しくなったから(18.1%)」、「目新しさ、新鮮さがなくなったから(17.0%)」となっている。
「書籍化された『携帯小説』を本で購入したことがあるか」の問いには、「購入したことがある(14.0%)」との回答に対して、「購入したことはない(86.0%)」との結果となった。
また、「『携帯小説』が原作の映画を映画館で見たことがあるか」を聞いたところ、「見たことがある(17.9%)」に対して、「見たことはない(82.1%)」であった。
さらに、「『携帯小説』が原作のテレビドラマを見たことがあるか」という質問をしてみたところ、「見たことがある(41.2%)」に対して、「見たことはない(58.8%)」となった。
なお、上記3項目については、いずれも女性の割合が、男性の倍以上となっている。
人それぞれの本の愉しみ方。ネットとの連携が強い分、ケータイ小説の持つ商業性は高いようだ。活字から想像力を働かせるのも、ひとつの魅力であり、映像のインパクトに流されることで、本来の感性をも怠惰なものとしたくはない。
ネットエイジア株式会社リリース