楽天リサーチ株式会社(以下、楽天リサーチ)と楽天株式会社(以下、楽天)が運営する「楽天ブックス」は、電子書籍に関するインターネット調査を実施した。今回の調査は、6月9日から6月10日にかけて楽天リサーチ登録モニター(約187万人)の中から、全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に行われた。
調査結果によると、「電子書籍の認知度」の問いには、「やや知っている(53.2%)」、「よく知っている(19.5%)」で72.7%となり、認知度は高まりつつあるようだ。さらに、「電子書籍の利用意向」の問いには、「利用したことは無いが、今後利用したい(53.5%)」、「利用したこともあるし、今後も利用したい(10.8%)」で、利用意向者の合計は6割を超え、購買意欲も向上に向いてきていると思われる。
また、「電子書籍を読むのに使用したい端末」の問いには、「パソコン(54.3%)」、「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末(42.3%)」が上位を占めており、メディアで数多く取り上げられた効果が見受けられる。
さらに、電子書籍の利用意向がある人に、「専用端末がいくらであれば購入するか」を聞いたところ、「5,000円以下(38.7%)」、「5,001円~10,000円(24.6%)」、「10,001円~15,000円(15.6%)」となり、「電子書籍の1アイテム当たりの購入価格」についての回答である「201円~300円(25.0%)」、「101円~200円(19.3%)」、「51円~100円(15.4%)」といった結果と併せて、コストを強く意識している状況が顕著となった。
日本人は海外諸国に比べて、「本」に対する愛着が強い民族といわれており、現状では「余裕があれば」という程度の関心のようだ。紙媒体での書籍には、目的の情報以外にも付帯的に載せられている「すきま情報」が楽しいときもある。まずは、楽しみ方の選択肢が増えたことを喜ぶべきなのかもしれない。
楽天リサーチ株式会社リリース