楽天リサーチ株式会社(以下、楽天リサーチ)は、インターネットバンキングに関するインターネット調査を実施した。
今回の調査は、9月17日から19日まで、楽天リサーチ登録モニター(約198万人)の中から、全国の20歳から69歳の男女計1,000人を対象に行われた。
調査結果によると、インターネットバンキングの利用経験者は67.0%で、利用したことがない人の33.0%の倍以上だった。性年代別で見ると、30代男性での利用率が特に高いことがわかる(89.0%)。女性では40代の利用率が高い(66.0%)。
ネットバンキングの利用頻度として最も多かったのは、「月に数回(46.6%)」だった。以下、「年に数回程度(27.9%)」、「週に数回(12.8%)」と続いており、「最近1年間は利用していない(6.4%)」となった。
利用しているネットバンキングのサービスは、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会(75.5%)」、「他口座への振込・振替(67.2%)」、「インターネットショッピングやオークションの決済サービス(48.8%)」などとなった。
ネットバンキングを利用しない理由は、「セキュリティ対応が不安(46.7%)」、「操作がわかりにくい(30.3%)」、「口座開設が面倒(28.2%)」がトップ3の回答となった。また、「システム障害が不安(21.8%)」、「ID・パスワードの管理が面倒(20.3%)」などの回答も見受けられた。
ネット専業銀行で提供されれば利用したいサービスについて、目立って多かったのは「公共料金引き落とし(21.0%)」だった。以下、「各種ローン(6.7%)」、「実店舗(相談窓口など)(6.5%)」、「金融商品仲介(6.1%)」などなっている。一方、「特にない」という回答も61.9%に上っており、現在のネットバンキングのサービス内容に対する不足感はそれほど感じていないようだ。
ネットを利用する際の重要な理由として、操作の簡易性は多数を占めるのではないだろうか。そのため、実際の店頭での手続きよりも、操作性に対する要求度は高いとも言える。アンケート結果には、セキュリティとあわせてマイナス面での理由に、「面倒」のキーワードがたびたび見られた。信頼が得られれば、操作の煩雑さもいくぶん許容されるであろうが、その道のりは容易いものではないだろう。
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