シマンテック・コーポレーションは、2011年に実施した、ノートン携帯電話利用調査の結果を発表した。
調査は、シンガポール、インド、オーストラリア、台湾、日本の6カ国において、それぞれ18歳から53歳までの500名を対象に実施された。サンプル数の内訳は、女性が51%、男性が49%で、42%が通常の携帯電話、58%がスマートフォンを所持している。インストールしているアプリの平均は、無料アプリが23個、有料アプリが3個となっている。
調査結果によると、過去5年間で日本人1人あたり平均1.4回、携帯電話の紛失もしくは盗難の被害に遭っているにも関わらず、32%の人が携帯電話にパスワードをかけていないことが明らかとなった。
また、紛失の被害にあった日本人のうち57%は、“連絡先情報の消失”が最も嫌なことであると考えており、プライバシーが侵害されていると感じている。また、紛失時に多く見られる感情は、「憂鬱さ(69%)」、「不安(66%)」、「パニック(32%)」が上位となった。
日本では、紛失・盗難の被害にあった人の半数以上が状況を解決するために一定の金額(約18800円)を支払ってもかまわないと回答している。これは、他のアジア諸国の平均(約8700円)と比較しても非常高い金額になっている。
また、55%が遠隔操作での携帯端末のロック、51%がデータの全消去が可能な有料アプリケーションがあれば、その商品を購入する可能性が高いと回答している。
保護と予防は、別物。これは、企業が実施するセキュリティ対策と同様で、攻撃による被害が起きた後の対応も含めての情報保護の範囲を想定しておく必要があるのだろう。
シマンテック株式会社詳細ページ