ソニックウォール 日本オフィス(以下、ソニックウォール)は、ネットワークセキュリティおよびリモートアクセスに関するアンケートを実施し、その結果を発表した。
調査は、「ネットワークセキュリティの現状と課題」、および「リモートアクセスとスマートフォンの利用状況」について、2011年3月3日から3月28日にかけて、企業システムのネットワーク関連業務に従事している人を対象に行われ、324件の回答を得られた。
調査結果によると、ネットワーク外部からの脅威に対して、全体の80%以上が「ファイアウォール」および「PC用ウイルス/スパイウェア対策」を導入している結果となった。なかでも、「ゲートウェイ用ウイルス対策/スパイウェア対策」や「不正侵入検知/防止(IDS/IPS)」など、より高度な対策の導入は、全体の30%前後となっている。
次に、現在導入しているセキュリティ対策は、アンチウイルスソフトやファイアウォール等、専用ソフト毎にサーバにインストールする、「ソフトウェア型」の利用が57%に対して、複数のセキュリティ機能を、専用OS上で統合したアプライアンス製品「ハード型」の利用は37%にとどまっている。
ただ、統合セキュリティ機能を持つアプライアンス製品に関しては、「対策の統合」や「パフォーマンス確保」の理由から、75%が興味を示している結果も明らかになった。
さらに、今後のセキュリティ対策を導入する際には、「導入・運用のしやすさ」および「セキュリティ強度/機能」、「導入・保守費用」の順に、重視度が高くなっている結果となった。
ちなみに、リモートアクセスとは、電話回線やインターネットなどを通じて、ネットワークやコンピュータに外から接続すること。この機能を利用することにより、遠隔地からでも、目的のコンピュータや社内LAN・家庭内LANなどのネットワークにある情報資源を活用できる。
マニュアル通りにいかないのが、セキュリティ対策。日々増大するウィルスに代表されるインターネットからの脅威には、複数の対策を組み合わせる必要があるわけだが、用いる機器の間にも相性があり、対策Aによって閉じた穴が対策Bによって開く場合もある。その煩雑さから、オールインワン製品への人気が高まる傾向にあるが、操作が簡単であれば、当然攻撃も簡単であることを想定しておこう。
ソニックウォール 日本オフィスリリース